広済寺の法語掲示板 その30



 

この法語は、
七高僧のお一人である
善導大師の『帰三宝偈(きさんぽうげ)』
に依ったものです。

 
葬儀の際に
一番最初に勤められる、
「道俗時衆等」で始まるお経が
『帰三宝偈』です。

 
 
眷属(けんぞく)とは、
親族・身内のこと。

 
私たちが生まれさせていただく
阿弥陀さまのお浄土には、
親族・身内が無限にいる、
ということです。

 
つまり、
お悟りの世界であるお浄土では、
全員が家族・兄弟である、
と仰るのです。

 
 
私たちは皆、
名字を名乗り、
自分の家・他人の家を分け、
生きています。

 
言い換えれば、
自分・他人とに分け、
本質的には、
自分に都合の良い人・悪い人とに分け、
都合良く生きているのが私です。

 
 
この世界の真実である
お悟りに目覚めた仏さまは、
私たちが自分勝手なものの見方から離れ、
皆を眷属として受けとめていく
真実の生き方を、
私たちに願っておられるのです。
 


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