法語掲示板

広済寺の法語掲示板 その67



 
「『歩く』という字は
『少し』『止まる』と書く。
 
急がなくていい、
一歩一歩しっかり進んでください」。

 
 
これは今は懐かし、
三年B組金八先生の言葉です。
 
「歩」の漢字を見てみると、
確かに「少」と「止」の漢字が
組み合わさっていますよね。
 
面白い見方だなと思いつつも、
同時にとても大切なことを
教えてくれているように思います。

 
 
人生においては、
「立ち止まる」勇気が必要です。
 
上手くいかない時こそ、
気が立ってしまうもの。
 
そんな時は
大概まわりが見えなくなり、
自分自身も見えなくなっているのではないでしょうか。

 
 
日々の生活の中で
「立ち止まる」時間をつくることで、
まわりや自分も
また違って見えてくるかもしれません。

 
 
仏さまの前に座ることも、
きっと「立ち止まる」一つの姿なのでしょう。
 
大切にしていきたいと思います。
 


広済寺の法語掲示板 その66



 
最近話題になっている生成AI。
 
文書のみならず、
画像や音声など、
様々なものを「生み出す」人工知能のことです。

 
 
中でも有名なのが、
Chat(チャット)GPT。
 
試しに高岡市の広済寺について聞いてみると、
真言宗のお寺で
美しい庭園に
多くの観光客や参拝者が訪れる
人気寺院の一つ、
との回答。
 
嬉しい話ですが、
事実とは少し(?)違います。

 
 
様々なものを「生み出す」といっても、
何もないところから生み出すのではなく、
膨大なデータに基づき経験を重ねつつ
生み出しているとのこと。
 
今は可笑しな回答でも、
きっといつかは
人間顔負けの答えをくれるかもしれませんね。

 
 
私たち人間も、
間違いをしてしまうのはいつものこと。
 
ですが決してそれらは無駄ではなく、
その一つ一つに意味はあったんだと言える世界があります。
 
そして、たとえ間違いばかりの人生の中にあっても、
そこにかけがえのない世界を開いてくださるのが
阿弥陀様でありました。
 


広済寺の法語掲示板 その65



 
今回の法語は、
詩人である相田みつをさんの言葉。
 
独特な書体で書かれた詩
で有名ですよね。

 
 
さて、
「遠慮のかたまり」
という言葉があります。
 
大皿に一個だけ残ってしまう、
あのおかずのこと。
 
一人一人の遠慮(気遣い)が
詰まった表れでしょうから、
なんとも上手な言い回しですよね。

 
 
人間は
分け合うことができるはずなのに、
奪い合い続けてきた
歴史があります。
 
大切なものこそ、
「分け合う」
ことが必要なのではないでしょうか。

 
 
昔の人は、
あらゆるものが
仏さまからの授かりもの
だと受けとめたそうです。
 
仏さまから
お預りしたものだからこそ、
皆で分け合っていくんだ
という精神です。

 
 
物や土地ばかりでなく、
尊い命に対しても、
皆で大切にしていく
ということを
忘れないようにしていきたいですね。
 


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