法語掲示板

広済寺の法語掲示板 その71



 
毎日暑いですね。
 
早々に夏バテしそうな私ですが、
境内を見渡すと雑草が大繁殖!
 
雑草も夏バテしてくれないものでしょうか・・・。

 
 
先日の雨の日に庭を見てみれば、
今度はダンゴムシが大量発生!
 
壁までビッシリの異様な光景に唖然としつつも
ネットで調べてみると、
ダンゴムシは土を豊かにしてくれる益虫とのこと。
 
ホッとしたのも束の間、
一方で植物の新芽や葉・根も食べてしまう
害虫でもあるのだとか。

 
 
さらには「不快害虫」とも分類されており、
意味は「人間や作物などを害するものではないが、
形の気味悪さや大発生などで嫌がられる虫」とのこと。
 
人間の都合で言いたい放題ですね(笑)

 
 
「いのち」を「いのち」として見れない私。
 
多くのいのちを傷つけながら生きる私です。

 
 
「ダンゴムシさん、だ~いすき!」
と大発生を喜ぶ4歳になる娘の心に、
少しうれしく思いました。
 


広済寺の法語掲示板 その70



 
昨年の十月末に前坊守が往生して、
早くも七ヶ月が経ちました。
 
家族が一人いなくなるというのは寂しいことですが、
時が経つにつれ、
新たな日常にも慣れてきたところです。

 
 
前坊守は、
もうすぐ四歳になる娘(前坊守からみれば曾孫)の面倒を
いつも見てくれていました。
 
小さな娘にとっては、
九十八歳のひいばあちゃんが
一番良い遊び相手だったようで、
友だち同士のようにケンカすることもしばしば。
 
いつも娘と同じ目線で
接してくれていたからなんでしょうね。

 
 
そんなかわいいケンカも
今では見られなくなってしまいましたが、
ことあるごとに
娘は「ひいばあちゃん」との話をしてくれます。
 
その話を聞く坊守(前坊守の娘)の嬉しそうなこと。
 
家族も皆が笑顔にさせてもらっています。

 
 
今は亡き前坊守が、
仏さまとなって今度は私たちの今を
育んでくれているようです。
 


広済寺の法語掲示板 その69



 
今年は忘れることができないお正月になりました。
 
1月1日、
16時10分に発生した能登半島地震。
 
年の始め、
まさに元旦に襲った大地震は、
私たちの心に深い爪痕を残しました。

 
 
津波に土砂崩れ、
火に包まれる輪島の朝市。
 
当たり前だったものが
突然奪われていく光景に、
荒れくるった現実の厳しさを痛感させられます。

 
 
世界に目を向けてみても、
先の見えない争いばかり。
 
「外のこと。自分には関係ない」としてしまう私も、
思いやりの心がくるった、
やはり鬼なのでしょう。

 
 
思うままにならない、
荒れくるう私たちの世界だからこそ、
仏さまは「ともに歩むぞ」と
一人一人に語りかけます。
 
分けへだてなく手を取り合おうとされるそのお姿が、
私たちに大切なことを教えてくれているようです。
 


仏陀の言葉

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