法語掲示板

広済寺の法語掲示板 その72



 
八月下旬の十日間、
若坊守が京都へ研修に行っていました。

 
 
若坊守の不在中、
子どもの世話は私が担当。
 
保育園の準備に洗濯、風呂、
寝かせるまで(こちらが先に寝ていたかも)、
私にとっては大忙し。
 
坊守のおかげでご飯の準備は助かったのですが、
家事の大変さを実感したことでした。

 
 
普段は若坊守がほとんどやってくれるので、
私は気まま。
 
都合の良いところだけ手伝って、
後はやってくれて「当たり前」、
なんて思っていたらバチが当たりますよね(汗)。

 
 
いつもの「当たり前」から離れ、
見えてくる感謝の気持ち。
 
逆に言えば、
普段は様々なものに支えられているにも関わらず、
それが見えていないのが私たちなのかもしれません。

 
 
おかげ様を見つめ直す「報恩講」。
 
是非お参りくださいね。
 


広済寺の法語掲示板 その71



 
毎日暑いですね。
 
早々に夏バテしそうな私ですが、
境内を見渡すと雑草が大繁殖!
 
雑草も夏バテしてくれないものでしょうか・・・。

 
 
先日の雨の日に庭を見てみれば、
今度はダンゴムシが大量発生!
 
壁までビッシリの異様な光景に唖然としつつも
ネットで調べてみると、
ダンゴムシは土を豊かにしてくれる益虫とのこと。
 
ホッとしたのも束の間、
一方で植物の新芽や葉・根も食べてしまう
害虫でもあるのだとか。

 
 
さらには「不快害虫」とも分類されており、
意味は「人間や作物などを害するものではないが、
形の気味悪さや大発生などで嫌がられる虫」とのこと。
 
人間の都合で言いたい放題ですね(笑)

 
 
「いのち」を「いのち」として見れない私。
 
多くのいのちを傷つけながら生きる私です。

 
 
「ダンゴムシさん、だ~いすき!」
と大発生を喜ぶ4歳になる娘の心に、
少しうれしく思いました。
 


広済寺の法語掲示板 その70



 
昨年の十月末に前坊守が往生して、
早くも七ヶ月が経ちました。
 
家族が一人いなくなるというのは寂しいことですが、
時が経つにつれ、
新たな日常にも慣れてきたところです。

 
 
前坊守は、
もうすぐ四歳になる娘(前坊守からみれば曾孫)の面倒を
いつも見てくれていました。
 
小さな娘にとっては、
九十八歳のひいばあちゃんが
一番良い遊び相手だったようで、
友だち同士のようにケンカすることもしばしば。
 
いつも娘と同じ目線で
接してくれていたからなんでしょうね。

 
 
そんなかわいいケンカも
今では見られなくなってしまいましたが、
ことあるごとに
娘は「ひいばあちゃん」との話をしてくれます。
 
その話を聞く坊守(前坊守の娘)の嬉しそうなこと。
 
家族も皆が笑顔にさせてもらっています。

 
 
今は亡き前坊守が、
仏さまとなって今度は私たちの今を
育んでくれているようです。
 


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