雑感

宮城県に行ってきました~炊き出し編~

今月25日(月)から28日(木)にかけて東日本大震災の被災地の一つである宮城県に行ってきました。

参加メンバーは広済寺が所属する五位組の寺族3名と門徒推進員2名の計5名。

事前に東北教区の仙台別院に開設された「浄土真宗本願寺派東北教区災害ボランティアセンター」に連絡をし、25日早朝、車2台に炊き出し物資・支援物資を積め込み、仙台に向け出発しました。

仙台までは片道の高速料金だけでも1万円以上するのですが、高岡市が「東日本大震災 支援物資つなぎボランティア」というものを募集していたので早速これに参加。
市が集めた支援物資ダンボール5個以上を被災地に届けることで、高速道路料金無料等の助成をしていただきました。

仙台までの途中、磐梯山SAでは激しいあられに襲われ、被災地ではまだまだ厳しい寒さが残っていることを実感。

7時間かかってようやく仙台市青葉区にある仙台別院に到着。

到着後すぐ、明日に炊き出しを予定している若林区の六郷中学校に設置された避難所へ挨拶も兼ねて下見に出発。

この中学校は海岸から約5km離れているとのことですが、結局津波は校門直前まで達したそうです。

避難所の方と明日の炊き出しの打ち合わせをした後、若林区海岸周辺を視察。

被災から一ヶ月以上経っているのである程度は片付けられているのでしょうが、それでも辺りはまだまだ瓦礫だらけ。

海岸まで出ようと車を走らせましたが、途中で道が陥没しており迂回を余儀なくされました。

津波が襲ってきた太平洋の海に望む海岸には、花束が供えられていました。

この若林区の海岸周辺は高いところが全くと言っていいほど無く、非常に多くの犠牲者が出た地区でした。

仙台別院に戻り、院内の旧あそか幼稚園に宿泊。

明日、午前中は別院内の掃除を手伝い、一段落したところで、六郷中学校避難所へ出発。

私たちの担当する炊き出しは夕方なのですが、早めに行き準備開始。

横では、東京から来た美容師の方々が活動しておられました。

私たちの炊き出しの献立は「うどん」。
高岡からやって来た私たち5人の他に、東北教区災害ボランティアセンターから4人加えていただき9人で準備。

前日で自衛隊による炊き出しが終了し、私たちが最初の民間の炊き出しだったからでしょうか、中学校の生徒たちが取材に来てくれました。

午後5時30分、いよいよ炊き出し開始です。

多くの方々が食べに来て下さり、うどん作りはフル回転。

結果、およそ300名の避難者数でしたが用意した400名分のうどんのほとんどがなくなりました。

余ったうどんとつゆはちょうど避難所に大きな冷蔵庫が設置されたこともあり、避難所の方々がもらってくれました。

炊き出し終了後、元気な被災者のおばあちゃんが皆を笑わせるようなバカ話をしながら私たちの片付けを手伝ってくれましたが、後で聞くと、このおばあちゃんも今回の津波で旦那さんを失っていました。

辛い中、悲しい中、懸命に前を向いて生きていこうとしているおばあちゃんの姿が心に深く残りました。

 

~瓦礫撤去作業・視察編~ につづく


東北地方太平洋沖地震

悲しいニュースが次々と入ってきています。

昨日起きた東北地方太平洋沖地震の被害状況が、一夜明けた今日、次々と明らかになってきました。

「国内観測史上最大」・「壊滅的」・「日本、最悪の日」・・・。

様々な言葉でこの地震の被害状況が伝えられています。

現状で死者・行方不明者が1500人を超しているとの報道もあり、今回の地震の悲惨さが知らされます。

広済寺のある富山県は今回は大きな被害もなく普段通りの生活ができる状況にありますが、今この瞬間も被災現場では懸命に救助活動が続けられています。

「自分たちにも何か少しでもできることはないか」

悲しんでいる人、苦しんでいる人が、今目の前にいます。

「何かしたい」

このような思いの方がたくさんおられると思います。

今お寺としても何ができるか考えている最中ですが、個人でするにしても何をどうすればいいのか悩んでおられる方が多いのではないでしょうか。

ひとまず参考までに

こちらのブログ「東北の被災者に支援物資を送りたい人へ」
※ これは現状では支援物資送付は推奨しないという内容です。

にリンクを貼らせていただきます。


犬畜生って呼ばれても

人間よりも「人間」らしいと思います。


仏陀の言葉

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