五位組連研第10回研修会

5月12日(日)午後7時より、福岡町赤丸の性宗寺にて五位組連研第10回研修会が開かれました。

 
前半は、福岡町舞谷の永賢寺の若院さんより「領解文」について学びました。

 
後半の話し合い法座のテーマは、「宗教界から靖国神社の公式参拝に批判があるのはどういうことか」。

ご講師は、福岡町土屋の珉照寺ご住職、山岸智史先生でした。

20130512(1)五位組連研第10回研修会1

靖国神社については皆さんニュースなどでもよくご存知のところです。

ご家族が靖国神社に祀られているという方もおられることだと思います。

この靖国神社ですが、しばしば「ヤスクニ問題」として様々なところで取り上げられています。

今回は、この「ヤスクニ問題」について話し合いました。

20130512(2)五位組連研第10回研修会2

20130512(3)五位組連研第10回研修会3

国のために死んだ方々を祀って何が悪いのか!

A級戦犯を分祀すればいい話なのでは?

戦争で亡くなった方々を祀るのなら、原爆などで亡くなった民間人はなぜ祀られないのだろう!

国のために命を投げ出すことを奨励しているように感じる。。。

と今回も様々な意見が飛び交いました。

 

ヤスクニ問題というのは、一つだけの問題点ではなく、複数の問題点があるので、議論も多岐に渡りました。

戦争で「国のために」戦って亡くなった方を英霊として祀っている靖国神社。

この「国のため」とは何でしょう?

家族のため?

故郷のため?

それとも一部の権力者のため?

往々にして、時の政府が叫ぶ「国のため」という「国」とは、「自分たち権力者自身」のことではないでしょうか。

そしてその「国」には、毎日を懸命に生きている人間一人一人の本当の意味での幸せは考えられているのでしょうか。。。

 

「人」のために自分を犠牲にできる精神は、確かに尊いことです。

しかし、「人」のために自分の命を犠牲にすることが、それがそのまま相手の「人」の命を奪うことにもつながっていく。

また犠牲にする「自分の命」というのも、「自分だけの命」ではありません。

犠牲が犠牲を、

悲しみが悲しみを生んでいく。

そんな不条理が、戦争なのかもしれません。

 

誰も人なんて殺したくなんかない。

誰も戦争なんてしたくなんかない。

亡くなっていかれたたくさんの方々の命の上に、今あるこの世界。

 

私たちが大切にしていくべきなのは、

「いわゆる曖昧な『国』というもののために死ぬ精神」よりも、

「戦争は決してしてはいけない!」という願いを大切にしてくべきではないかと思いました。

 

広島の原爆死没者慰霊碑には

「安らかに眠ってください 過ちは繰返しませぬから」

とあります。

20130512(4)五位組連研第10回研修会4

 
私は戦争を知りませんが、

「何があっても戦争だけはダメだ!」

という願いを受け継ぐことこそが、

今の世の中に生きる私たち一人一人に大切なことだと思いました。

 

次回の第11回連研は、

6月9日(日)午後7時より。

会場は、引き続き福岡町赤丸の性宗寺さんです。

次回もお待ちしております!
 


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