広済寺の法語掲示板 その64
「真っ白な 雪道に 春風香る
わたしは なつかしい
あの街を思い出す」
で始まるこの歌は、
東日本大震災の復興支援ソングとして有名です。
作詞された映画監督の岩井俊二さんは
「亡くなった人たち、生き残った人たち、
あの震災を遠くから心配していた人たち
~中略~それぞれが一体どんな想いをしているのか
~中略~せめて僅かな片鱗でも書き留めることができたら」
との想いで書かれたそうです。
歌で三回繰り返す
「わたしは何を残しただろう」の言葉。
「わたし」とは一体誰でしょう。
ある方は、
亡くなった人が
私を励ます言葉なんだと仰いました。
震災から四年後、
最後の繰り返し部分は
「わたしは何を残すだろう」に変更されます。
今年は震災から十三回忌です。
大切な方、たくさんの方に支えられ、
励まされ、
今を生きるわたしたちがいます。
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