法語掲示板

広済寺の法語掲示板 その61



 

コロナ禍がなかなか収まりません。

 
ようやく気兼ねなく生活できるかなというところで、
第七波が急拡大。

 
相変わらずの増えたり減ったりの繰り返しに
溜め息が出てしまいます。

 
 
さて、コロナ禍に入って以降、
早三回目の夏休みがやってきました。

 
お寺に集まってくる小学生たちを見ていると、
みんなマスク姿。

 
思いきり遊べる年頃なのに
かわいそうだなと思ってしまうのですが、
当の本人たちはマスクをしながらも元気いっぱい。

 
年ごとに大きく成長しているなあと実感します。

 
コロナ禍で思うようにいかないことも
たくさんあるでしょうが、
その中でも力強く精一杯に生きる小学生たちの姿が
まぶしく見えました。

 
 
私たちも負けていられません。

 
コロナ禍も永遠に続くわけではないですものね。

 
もどかしい中でも、今できることを考え、
コロナ禍を精一杯に力強く生き抜きましょう!
 


広済寺の法語掲示板 その60



 
「わかっちゃいるけど やめられねぇ♪」
で有名な「スーダラ節」。

 
知らない人はいないくらい
皆さんに親しまれている名曲です。

 
 
植木等さんの父親は
浄土真宗大谷派(お東)の僧侶でした。

 
この歌を聞いた父親は
「親鸞聖人の教えによく通じている」と
よろこばれたのだそうです。

 
 
私たちは頭でわかっていても、
どれだけそれを守って生きているでしょうか?

 
歌に出てくるお酒だけでなく、
自分のことを考えてみても、
愚痴は言うし怒りもするし、
なかなかやめられないことばかり。

 
「わかっちゃいるけど♪」とはいいますが、
きっと本当の意味で「わかっていない」、
それこそ「わかっているつもり」なのが
私たちの姿なんでしょう。

 
 
そんな自らの姿に正直に向き合い、
どこまでも自らを省みて、
仏様の教えを聞き続けていかれたのが
親鸞聖人でした。
 


広済寺の法語掲示板 その59



 
先月24日から始まった
ロシアによるウクライナ侵攻も
早1ヶ月が経ちました。

 
互いの主張がぶつかり合い、
先の見えない、
どちらも譲れない、
本当の戦争が続いています。

 
 
毎日双方で
どれだけの命が
失われているのでしょうか。

 
どれだけの家族が
涙を流しているのでしょうか。

 
悲しい現実がそこにはあります。

 
 
たしかに戦争をしなければ
守れないものがあるのも現実です。

 
ただそのために、
かけがえのない命が
日々失われていく・・・。

 
 
命を守るために命を奪う。

 
しかし相手の命にも家族があり、
命が奪われれば涙する。

 
 
戦争は必ずどちらかが涙します。

 
いやどちらも涙させていくのが
戦争だったのではないでしょうか。

 
 
ただ命を守りたかっただけなのに・・。

 
 
悲しき私たちの姿。

 
どうすればいいか、
頭を抱えるしかできない私たちの姿。

 
そんな世界のそのままを、
涙を流しながら
じっと見守り続けておられる
お方がおられます。

 
 
戦争のない世界にするために
私たちにできることは
何なのでしょうか・・・。
 


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