法語掲示板

広済寺の法語掲示板 その69



 
今年は忘れることができないお正月になりました。
 
1月1日、
16時10分に発生した能登半島地震。
 
年の始め、
まさに元旦に襲った大地震は、
私たちの心に深い爪痕を残しました。

 
 
津波に土砂崩れ、
火に包まれる輪島の朝市。
 
当たり前だったものが
突然奪われていく光景に、
荒れくるった現実の厳しさを痛感させられます。

 
 
世界に目を向けてみても、
先の見えない争いばかり。
 
「外のこと。自分には関係ない」としてしまう私も、
思いやりの心がくるった、
やはり鬼なのでしょう。

 
 
思うままにならない、
荒れくるう私たちの世界だからこそ、
仏さまは「ともに歩むぞ」と
一人一人に語りかけます。
 
分けへだてなく手を取り合おうとされるそのお姿が、
私たちに大切なことを教えてくれているようです。
 


広済寺の法語掲示板 その67



 
「『歩く』という字は
『少し』『止まる』と書く。
 
急がなくていい、
一歩一歩しっかり進んでください」。

 
 
これは今は懐かし、
三年B組金八先生の言葉です。
 
「歩」の漢字を見てみると、
確かに「少」と「止」の漢字が
組み合わさっていますよね。
 
面白い見方だなと思いつつも、
同時にとても大切なことを
教えてくれているように思います。

 
 
人生においては、
「立ち止まる」勇気が必要です。
 
上手くいかない時こそ、
気が立ってしまうもの。
 
そんな時は
大概まわりが見えなくなり、
自分自身も見えなくなっているのではないでしょうか。

 
 
日々の生活の中で
「立ち止まる」時間をつくることで、
まわりや自分も
また違って見えてくるかもしれません。

 
 
仏さまの前に座ることも、
きっと「立ち止まる」一つの姿なのでしょう。
 
大切にしていきたいと思います。
 


広済寺の法語掲示板 その66



 
最近話題になっている生成AI。
 
文書のみならず、
画像や音声など、
様々なものを「生み出す」人工知能のことです。

 
 
中でも有名なのが、
Chat(チャット)GPT。
 
試しに高岡市の広済寺について聞いてみると、
曹洞宗のお寺で
美しい庭園に
多くの観光客や参拝者が訪れる
人気寺院の一つ、
との回答。
 
嬉しい話ですが、
事実とは少し(?)違います。

 
 
様々なものを「生み出す」といっても、
何もないところから生み出すのではなく、
膨大なデータに基づき経験を重ねつつ
生み出しているとのこと。
 
今は可笑しな回答でも、
きっといつかは
人間顔負けの答えをくれるかもしれませんね。

 
 
私たち人間も、
間違いをしてしまうのはいつものこと。
 
ですが決してそれらは無駄ではなく、
その一つ一つに意味はあったんだと言える世界があります。
 
そして、たとえ間違いばかりの人生の中にあっても、
そこにかけがえのない世界を開いてくださるのが
阿弥陀様でありました。
 


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