法語掲示板

広済寺の法語掲示板 その62



 
今回の法語は、
先日亡くなられた
アントニオ猪木さんの言葉です。

 
「元気ですかぁ~!」と、
いつも私たちを
励ましてくれていた猪木さん。

 
一方で、
今回のこの言葉には、
いつものエネルギッシュな猪木さんとはまた違う、
私たちに優しく寄り添ってくれる、
人間・猪木の魅力が詰まっています。

 
 
「迷わず生きる」というのは
カッコいい生き方ですが、
実際はなかなかできることではありません。

 
色々と経験すればするほど慎重になり、
「迷ってしまう」のが私たち。

 
ですが
本当に怖いのは
「迷う」ことではなく、
うつむいて力なく、
下ばかり向いて
生きてしまうことではないでしょうか。

 
 
時に力強く、
時に優しく
私たちに力を与え続けてくれた猪木さん。

 
猪木さんの言葉は、
これからも私たちに
元気を与え続けてくれることでしょう。

 
ありがとうございます。
合掌。
 


広済寺の法語掲示板 その61



 

コロナ禍がなかなか収まりません。

 
ようやく気兼ねなく生活できるかなというところで、
第七波が急拡大。

 
相変わらずの増えたり減ったりの繰り返しに
溜め息が出てしまいます。

 
 
さて、コロナ禍に入って以降、
早三回目の夏休みがやってきました。

 
お寺に集まってくる小学生たちを見ていると、
みんなマスク姿。

 
思いきり遊べる年頃なのに
かわいそうだなと思ってしまうのですが、
当の本人たちはマスクをしながらも元気いっぱい。

 
年ごとに大きく成長しているなあと実感します。

 
コロナ禍で思うようにいかないことも
たくさんあるでしょうが、
その中でも力強く精一杯に生きる小学生たちの姿が
まぶしく見えました。

 
 
私たちも負けていられません。

 
コロナ禍も永遠に続くわけではないですものね。

 
もどかしい中でも、今できることを考え、
コロナ禍を精一杯に力強く生き抜きましょう!
 


広済寺の法語掲示板 その60



 
「わかっちゃいるけど やめられねぇ♪」
で有名な「スーダラ節」。

 
知らない人はいないくらい
皆さんに親しまれている名曲です。

 
 
植木等さんの父親は
浄土真宗大谷派(お東)の僧侶でした。

 
この歌を聞いた父親は
「親鸞聖人の教えによく通じている」と
よろこばれたのだそうです。

 
 
私たちは頭でわかっていても、
どれだけそれを守って生きているでしょうか?

 
歌に出てくるお酒だけでなく、
自分のことを考えてみても、
愚痴は言うし怒りもするし、
なかなかやめられないことばかり。

 
「わかっちゃいるけど♪」とはいいますが、
きっと本当の意味で「わかっていない」、
それこそ「わかっているつもり」なのが
私たちの姿なんでしょう。

 
 
そんな自らの姿に正直に向き合い、
どこまでも自らを省みて、
仏様の教えを聞き続けていかれたのが
親鸞聖人でした。
 


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