法語掲示板

広済寺の法語掲示板 その59



 
先月24日から始まった
ロシアによるウクライナ侵攻も
早1ヶ月が経ちました。

 
互いの主張がぶつかり合い、
先の見えない、
どちらも譲れない、
本当の戦争が続いています。

 
 
毎日双方で
どれだけの命が
失われているのでしょうか。

 
どれだけの家族が
涙を流しているのでしょうか。

 
悲しい現実がそこにはあります。

 
 
たしかに戦争をしなければ
守れないものがあるのも現実です。

 
ただそのために、
かけがえのない命が
日々失われていく・・・。

 
 
命を守るために命を奪う。

 
しかし相手の命にも家族があり、
命が奪われれば涙する。

 
 
戦争は必ずどちらかが涙します。

 
いやどちらも涙させていくのが
戦争だったのではないでしょうか。

 
 
ただ命を守りたかっただけなのに・・。

 
 
悲しき私たちの姿。

 
どうすればいいか、
頭を抱えるしかできない私たちの姿。

 
そんな世界のそのままを、
涙を流しながら
じっと見守り続けておられる
お方がおられます。

 
 
戦争のない世界にするために
私たちにできることは
何なのでしょうか・・・。
 


広済寺の法語掲示板 その30



 

この法語は、
七高僧のお一人である
善導大師の『帰三宝偈(きさんぽうげ)』
に依ったものです。

 
葬儀の際に
一番最初に勤められる、
「道俗時衆等」で始まるお経が
『帰三宝偈』です。

 
 
眷属(けんぞく)とは、
親族・身内のこと。

 
私たちが生まれさせていただく
阿弥陀さまのお浄土には、
親族・身内が無限にいる、
ということです。

 
つまり、
お悟りの世界であるお浄土では、
全員が家族・兄弟である、
と仰るのです。

 
 
私たちは皆、
名字を名乗り、
自分の家・他人の家を分け、
生きています。

 
言い換えれば、
自分・他人とに分け、
本質的には、
自分に都合の良い人・悪い人とに分け、
都合良く生きているのが私です。

 
 
この世界の真実である
お悟りに目覚めた仏さまは、
私たちが自分勝手なものの見方から離れ、
皆を眷属として受けとめていく
真実の生き方を、
私たちに願っておられるのです。
 


仏陀の言葉

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