雑感
2月23日(木)から25日(土)にかけて、東日本大震災高岡教区第7次災害支援隊に参加させていただきました。
教区での支援隊派遣はこれで7度目とのこと。
※現在は、広済寺の属する五位組としての支援活動は、教区と合同という形になっています。
今回は僧侶5名、門徒8名の計13名。
活動予定地は仙台周辺。
私にとっては9月以来、実に5ヶ月ぶりとなる仙台です。
冬の寒さや雪を心配していたのですが、行きは全く雪の降る気配すらなし。
けれども仙台直前で、車のタイヤがバーストしてしまうというアクシデントが!
結果、5ヶ月ぶりの仙台はこのようなかたちでの仙台入りとなりました
翌日、仙台の天気は晴れ。
朝のお勤めをして、一日の始まりです。
今回は仙台市宮城野区岡田にある民間運営の津波復興支援センター(旧「仙台市津波災害ボランティアセンター」岡田サテライト)へ。
まだまだボランティアの人手が必要とのこと。
活動場所に移動し、作業開始。
田畑の土を掘り返し、流入物を除去していくという作業。
体力と根気のいる仕事です。
別動隊は、近郊の民家にて納屋の整理。
整理して空いた部分を、今後のボランティア作業中の休憩所として使わせていただくとのこと。
午後からは、こちらの民家横の田畑の掃除。
先ほどのスコップでの除去作業の前に、ある程度の流入物を除去しておかなくてはなりません。
この活動をしておられる方は、なんと両名とも80歳代の方
お年寄りでも、できる仕事はまだまだあります。
そして午後3時前にこの日の作業を終了。
終了後、近くの荒浜地区へ。
海岸には慰霊碑が建立されていました。
※ 昨年4月の荒浜地区周辺の様子は 2011年4月29日 宮城県に行ってきました~炊き出し編~ を参照
次の日は朝起きると、一面の雪
結局、外での作業は中止になり、宿舎、キャラバンの清掃をすることに。
その後も雪が降り止む気配が無く、午後仙台から帰路に着く予定を繰り上げ、午前中のうちに仙台を出発。
しかし、東北道に入って間もなく、雪のため通行止めに・・・。
結果、一部区間を一般道を余儀なくされ、さらにひどい渋滞にも巻き込まれながら、高岡に着いたのは仙台を出て実に10時間以上も後のこと。
仙台までの行き帰り通して、今回は長距離移動の大変さを身に染みて感じました・・・。
2012 年 3 月 1 日 6:29 PM |
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27日朝、宿を出発し、福島駅近くの吉倉国家公務員宿舎へ。
こちらは、飯舘村の方々のなかで、身体の不自由な方や幼児をもつ家庭、約60戸が優先的に割り当てられてた箇所とのこと。
早速餅つきの準備へ。
当日大変冷たい風が吹きつけており、富山県とはまた違った福島の冬の寒さを実感。(「あづまおろし」というのだそうです)
テントの骨も歪んでしまうほどの突風も吹きつける中での作業でしたが、村民の方々に手伝っていただきながらなんとか準備を進めました。
ここは子供たちが大変多く住んでいるところで、その子供たちは除雪も兼ねてかまくら作り。
大変立派なかまくらを作り上げました
準備を終え、いよいよお餅つき!
子供たちが珍しそうに集まってきてくれます。
そして若いお母さん方も子供と一緒にどんどん集まってきてくれました。
子供たちも自分で杵を持ってお餅つき。
お母さん方はカメラ片手に餅をつく我が子の撮影会♪
寒い冬のなかでしたが、ひとときのあたたかい思い出になってくれたらと思います。
つき終えたお餅は、お母さん方に手伝っていただき丸めてもらいました。
子供たちも自分達で丸めて口の中へ。
「つきたてのお餅、初めて食べた」、「餅つきなんて何十年ぶり」と子供たちもお母さん方も和気藹々に年末のひとときを過ごしていただけました。
片付けも手伝っていただき、一段落してから、私達も住宅の一室にてぜんざいをいただきながら、自治会長さんが現在の住民の皆さんの状況についてお話しくださいました。
そのなかで、自治会長さんからこれからの活動の一環としてタオル制作を考えているとのお話をされました。
実際に制作したタオルを私達に見せてくださり、このタオル制作活動の目的をお話しくださる自治会長さん。
一人暮らしの高齢者や仕事を失った方が、一日何をすることもできず、先行きの見えない不安の中で生活しておられるという現状。
家も田畑も仕事も失い、何もすることができない日々を送らざるを得ない人達の生きがいとなる何かをしたい。
その活動の一つとして、住民の方々にタオルで象の顔をかたどったお手拭きを作っていただき、その製品を販売するという活動。
「このタオル細工の作業が、一人暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんの生きがいと目標になる」
「この製品が売れれば、離れて暮らす孫にお小遣いをあげられる」
このような願いのもとにお話しくださったことでした・・・。
現在、高岡教区ではこのお話をうけて、「高岡教区生きがい支援プロジェクト 『負げねぇぞう☆いいたて』タオル事業」をはじめています。
3月10日まで、その活動に使うタオル(新品で質のよいもの)を集めています。
またこの「負げねぇぞう☆いいたて」タオルは一本500円からとなっており、こちらの購入も随時受けつけています。(詳細は こちら)
是非これらの活動を支援していただけれればと思います。
よろしくお願いいたします。
~前編はこちら~
2012 年 2 月 23 日 7:43 AM |
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大変遅くなりましたが、昨年12月26日、27日と福島県へ餅つきに行って来ました。
今回の活動は、昨年11月に高岡教区へ講演の為来て下さった、飯舘村善仁寺の杉岡誠ご住職の「今年は正月の餅さえつけない」という言葉を受けてのものです。
高岡教区としての活動で、多くの方々から支援をいただき、今回の活動に参加させていただきました。
高岡出発時はひどい大雪で心配したのですが、福島県に着くとなんと嘘のように快晴。
初日は飯舘村の村民の方々が入居しておられる松川第二仮設住宅にてお餅つき。
当初、午後開始の予定でしたが、都合により午前中からの餅つきとなったとのこと。
高岡からは先遣隊も前日から行っていたので、私たちの第二次隊が着いた頃には、すでに村民の方々と200件分の鏡餅をつき終えておられました。
何もしていないのに作りたてのぜんざいだけ食べさせていただき申し訳なさでいっぱいに
村民の皆さんの温かさを感じた福島県第一日目でした。
餅つきの片付け後は、杉岡ご住職に案内していただき飯舘村へ。
村役場に到着。
除染作業が進んでおり、先日村役場も除染されたとのこと。
正面には、飯舘村民歌が紹介されており、歌も聞けました。
そしてその横には線量計。
私たちも線量計を持ってきていたのですが、排水路などに近づけると、急に数値が上がるところもあり、放射能汚染の深刻さをまざまざと感じさせられました。
村役場内。
現在は少数の職員がおられるのみで、今は別の場所に村役場としての機能は移っているとのことです。
除染によって、役場内は線量も屋外とは格段に低くなっていました。
その後、杉岡ご住職の善仁寺さんへ移動。
現在はご本尊も別の場所へ移させていただいたとのこと。
飯舘村周辺は、人の気配がなく、カーテンが閉まった家ばかりでした。
お店も開いているところは見受けられない状態でした。
暗くなってから帰路につきましたが、家々は確かにあったはずなのに、それらの明かりが全く見えず、ただただわずかな外灯のみが見えるのみ。
言葉にならない思いがしました。
~後編につづく~
2012 年 2 月 21 日 1:00 PM |
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